ご存じの通り、短期滞在ビザの申請窓口は外国(日本国外)にある大使館・領事館です。また、申請人本人はこれから日本に渡航しようとしているのですから、当然外国にいます。「何をいまさら当たり前のことを!」を言われるかも知れませんが、実はこれがかなり手続を難しくしているのです。一体なぜ、この一見当たり前のことが "落とし穴" となるのか、以下に説明をします。
短期滞在ビザの申請を行う場合、その手順や必要書類、あるいは詳細な来日目的など、手続全体の流れを把握しているのは、圧倒的に日本にいる日本人側であることが多いです。一方、外国にいる当の申請人本人は、手続きについてほとんど理解していないことも、決して珍しくはありません。
そんな申請人が、訳も分からないまま大使館・領事館へ足を運んで手続を行えばどうなるでしょう。しかも手には、日本から送られてきた、日本語で書かれていて中身の分からない書類を持って…。手続の際には、申請人に対してインタビューが行われることが良くあります。審査官は、提出された書類の内容を元に色々質問をしますが、果たして申請人本人が無事に書類に書かれたとおりに答えられるでしょうか。
もし、書類の内容とは矛盾した答えをしますと、「申請内容に疑義がある」「信ぴょう性がない」と言うことでビザは発給されません。たとえそれが、単純な勘違いや言い間違い、緊張のためのド忘れであってもです。その上、来日後の細かいスケジュールの大半は日本人側で設定しますので、申請人は大まかな渡航目的は理解していても「何月何日、どこで何をする、誰と会う」とか「宿泊ホテルは何処」ということまで把握していない場合が多いです。その結果、「知らない、分からない」を連発するか、「ホリデーイン」などと当てずっぽうで答えることになります。こうなると、結果は見えてますよね。従って、手続をスムーズに進めるためには、申請人本人に手続の内容を周知徹底しておく必要があり、実はこの点が申請の可否を左右する重要なポイントであったりします。
ところが、内容を詳しく伝えようにも、申請人本人は外国にいますので、書類は郵便やFAXで送り、説明は電話やメールなどですることになります。しかもそのやり取りに、外国語が絡むので、意思の疎通はますます難しくなります。 いくら情報機器が発達したとはいっても、遠く離れた日本から外国にいる人に、外国語であれこれと指示をするのは、何ともはがゆいというか、もどかしいというか…、予想以上に難しかったりするものです。しかし、これをおろそかにしますと、申請人はインタビューで訳の分からない答えをしかねません。
このように、よほど連絡を密に取り、きちんと意思の疎通をしておかなければ、日本人側が思い描いたとおりには、事は運びません。
このあたりが、"申請窓口が外国にあり、申請人本人が外国にいる"ことによる「落とし穴」となるのです。
→落とし穴2 : 不許可理由は闇の中

○ 帰化申請
○ 永住申請
○ 国際結婚(婚姻手続)
○ 国際結婚(入管手続)
○ 外国料理店の調理師の呼寄せ
○ 外国人が自ら起業するには
○ 簡単ではない 短期滞在ビザの申請
○ 落とし穴1 申請窓口&申請人は外国に
○ 落とし穴2 不許可理由は闇の中
○ 落とし穴3 大使館・領事館の"体質"
○ 落とし穴4 "アカン"もんは"アカン"