3つめの落とし穴は大使館・領事館の"体質"です。外国にある大使館・領事館とはそもそもどんなところなのでしょう? 残念ながら、私は海外旅行は数回しか行ったことがなく、在外公館を直接訪問したことはありませんし、そこにお勤めの大使や領事、その他職員の方にお会いしたこともありません。しかしながら、在外公館での査証申請を経て来日した外国人や長年外国に住んでいる日本人の方達とは、お客様としてたくさん接していますので、彼らからその様子をうかがい知ることはできます。
正直なところ、あまりいい噂は聞こえてきませんね(^_^;) 彼らの話を総称すると、どうも「特権階級の貴族か王様のような人たち」の集まりのようです。聞こえてくるのは、高慢、横柄、傲慢、尊大、高飛車…。とにかく、威張り散らして偉そうなのだそうです。(私が言っているのではないですからネ…。あくまでこの仕事を通して漏れ聞こえてきた噂です。)
ある人からは「人間ではなく"虫ケラ"のように扱われた」と聞きました。(個人的にはこのフレーズを気に入っています。(^_^;) 実は私も日本国内にある某国の領事館で同じような扱いを受けたもので…) しかも、この傾向は欧米諸国よりも発展途上国と言われる国々の公館で、より顕著に見られるようです。また、在外公館では現地の外国人スタッフも雇っているようですが、その現地採用の外国人スタッフが申請に来た人たちに差別的な扱いをする、と言うことも聞いたことがあります。
「窓口の方が丁寧に対応してくれて、とても気持ち良かった」とか「外国で困っていたところ、領事館に駆け込んでとても助かった。」と言う話は、今のところ聞いたことがありませんね。(もちろん、実際にはそのようなこともあるでしょうから、たまたま私の耳に入っていないだけだと思います。)
思うに、日本国内には、行政を監視する機関がたくさんあります。新聞・雑誌等のマスコミ、弁護士や行政書士などの専門家、行政を監視するオンブズマン、外国人支援の人権派NGOetc...。そして、何より日本国民の目が光っています。いい加減な処理をしていると、テレビや雑誌で大々的にたたかれたり、訴訟を起こされるおそれさえあります。
ところが、外国にある大使館・領事館はどうでしょう? 自分たちを監視するマスコミもオンブズマンもいません。窓口を訪れてくるのは、現地に住む外国人ばかり。少々偉そうにした位では何の問題にもなりませんよね。特に発展途上国の場合、絶大な国力を持つ日本という国がバックについている大使館にたてつく者はまずいません。
ずいぶん昔の話になりますが、田中真紀子さんが外務大臣になった頃、外務省や在外公館の横暴ぶりが、ほんの一部暴かれ、マスコミもそれなりに騒いでいましたが、これも今ではすっかり忘れ去られていますね。
さて、「短期滞在ビザ」はこのような役所を相手に申請をしなければいけません。在留資格認定証明書を用いた場合でも、同様に在外公館での査証申請が必要ですが、この場合外務省と法務省の違いはあれど、日本政府が交付した認定証明書を全く無視することはできません。すなわち、在外公館にとって「短期滞在ビザ」だけが、独自の裁量で決済できる唯一の許認可なのです。このことを、よーく頭に入れて申請にあたる必要があります。
最後に。上述した内容は、在外公館や外務省を非難したり攻撃することを目的としたものではありません。プロの専門家としてビザを扱う仕事をしていますので、在外公館の果たす役割の重要性は良く理解しているつもりです。しかし、お客様からの聞き伝えだけでなく、当職の実際の業務を通じて納得のいかない対応をされたことがあるのも事実です。このページを作成するに当たり、もう少し人間味のある対応をして頂けることを期待しています。
→落とし穴4 : "アカン"もんは"アカン"

○ 帰化申請
○ 永住申請
○ 国際結婚(婚姻手続)
○ 国際結婚(入管手続)
○ 外国料理店の調理師の呼寄せ
○ 外国人が自ら起業するには
○ 簡単ではない 短期滞在ビザの申請
○ 落とし穴1 申請窓口&申請人は外国に
○ 落とし穴2 不許可理由は闇の中
○ 落とし穴3 大使館・領事館の"体質"
○ 落とし穴4 "アカン"もんは"アカン"